ロシアは故障者続出…日本体操女子にリオ五輪メダルの目
体操の米国リオ五輪選考会(カリフォルニア州サンノゼ)が8日(日本時間9日)に開幕。個人総合で世界選手権3連覇中のシモン・バイルズ(19)、ロンドン五輪種目別ゆか金のアリー・ライズマン(22)らの代表入りは確実だ。
女子の団体は昨年の世界選手権(英国・グラスゴー)の結果から、米中の2強は盤石。昨年の世界選手権は3位英国、4位ロシアに続いて日本は5位入賞した。3番手を争うこの3カ国の実力は伯仲しており、リオでは一つのミスで大きく順位が入れ替わる。
日本の体操団体はメダル獲得が有力視される男子とは対照的に、絶対エース不在の女子は期待薄。体操の会場である「アレーナ・オリンピカ・ド・リオ」に日の丸を掲げるのは男子のみに終わるとみられていたが、ここにきて日本のアベック表彰台の可能性も出てきた。
すでにロンドン五輪団体銅のルーマニアは欧州選手権で敗退した。日本女子の目の上のタンコブであるロシアは故障者が続出。エースでロンドン五輪個人総合銀のビクトリア・コモワ(21)は腰痛のため6月から満足に練習できない状態で、同大会段違い平行棒金のアリーヤ・ムスタフィナ(21)は腰痛と両膝痛でリオ本番に間に合うか微妙だ。前回大会で主将として団体銀に導いたゆかのスペシャリストであるキセニア・アファナセワ(24)は6月に右足首を手術。故障者の回復次第では開幕直前に大幅なメンバー変更を強いられ、戦力ダウンは必至だ。
12日発表の英国メンバーにもよるが、日本女子はライバルの自滅にも助けられてメダル獲得の目が出てきている。