復帰後もマスクかぶらず…G阿部の捕手復帰は“消滅”なのか

公開日: 更新日:

「復帰後は捕手? そうや、体調に問題がなければ、慎之助は捕手や!」

 巨人の村田ヘッドコーチが威勢よくこう言っていたのは、交流戦開幕を2日後に控えた5月29日のことだった。

 あれから2カ月。肩の不調で出遅れていた阿部慎之助(37)は復帰40試合目となった今月24日のDeNA戦で4番に戻ったものの、いまだにマスクは一度もかぶっていない。チーム内には今も、「やはり経験と安心感がまったく違う」と捕手阿部を待望する声がある。高橋由伸監督も恐らく気持ちは同じだろう。

 昨年、一塁にコンバートされた阿部を、「捕手に戻す」と決めたのは、そもそも指揮官だった。「捕手阿部は強い巨人の象徴」とし、阿部もこれを快諾。もともと、一塁への転向は原前監督の方針で、チーム事情と自らの体調を考えてコンバート案をのみはしたが、阿部には捕手に強いこだわりがあった。にもかかわらず、5月末に一軍復帰後も一塁でのスタメン出場が続いているのだ。

「それだけ、痛めた右肩の状態が深刻だということです。実は春のキャンプから違和感を感じていたというから、もう5カ月ですよ。ようやく不安が取れて二塁送球ができるようになったと思ったら、翌日に突然、痛みがぶり返す。その繰り返しというか、一進一退の状態が今も続いているようです」(巨人OB)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…