「奇跡起きなかった」 イシンバエワの要望を国際陸連却下
棒高跳びの女王がリオ五輪出場の望みを絶たれた。
世界記録保持者(5メートル6センチ)のエレーナ・イシンバエワ(34)が28日(日本時間29日)、国際陸連(IAAF)から正式に出場を認めないとの通知を受けたという。自身のSNSで明らかにした。
ロシア陸連による組織的ドーピング問題で自身の潔白を訴えていたイシンバエワは「残念なことに異議は受け入れられなかった。奇跡は起きなかった。応援してくれた人たちに感謝したい」とメッセージを寄せている。
イシンバエワはリオ五輪からロシアの陸上選手除外処分を下した国際オリンピック委員会とIAAFの決定を不服として国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴。21日に却下されたが、25日には同国スポーツ省を通じてIAAFに出場を直訴する要望書を提出していた。すでにリオを最後に引退を示唆していたイシンバエワはフィールドに立つことなく、ポールを置くことになりそうだ。