IOC委員3度目立候補も…室伏にイシンバエワ“同情票”の壁
「リオ五輪ではIOC(国際オリンピック委員会)アスリート委員の選挙が行われます。ぜひ、ご協力を」――。
21日に行われたリオ五輪監督会議で、日本オリンピック委員会(JOC)が関係者たちにこう呼びかけた。
五輪会期中の8月17日まで行われる今回のアスリート委員選挙には、24カ国から24人の選手が立候補している。24日に開幕する陸上の日本選手権で5度目の五輪出場を目指す男子ハンマー投げの室伏広治(41)もそのひとり。3度目の立候補で初当選を目指す。
IOCアスリート委員は夏季4人、冬季2人の計6人。アスリート委員はIOC委員も兼務する。JOCでは20年東京五輪を控えるため、室伏を当選させてIOC委員に送り込もうという算段だが、情勢は極めて厳しいと言わざるを得ない。
今回、陸上からの立候補者は室伏も含めて5人で、競技別では最多。アスリート委員は1競技につき1人との規定があるため、仮に陸上から選出されるとしても確率は5分の1。ただでさえ狭き門の上に、同じ陸上からは手ごわいライバルが名乗り出ている。