左脇腹が癒えず 錦織に懸念される「リオ途中棄権」の恐れ
傷ついた体は再び悲鳴をあげるか。
テニスのロジャーズ・カップ(カナダ・トロント)決勝に進出した錦織圭(26=世界ランク6位・第3シード)は、同1位のN・ジョコビッチ(第1シード)に0-2で敗れ、4大大会の次に格付けされるマスターズの初Vは阻まれた。
錦織の第1セットは3-6で完敗。第2セットは第6ゲームをブレークするなど善戦したものの5-7で終幕。やはりジョコビッチとの力の差は歴然だった。錦織はこの敗戦で対ジョコビッチとの通算成績は2勝10敗。世界最強のライバルは今季7勝目。錦織が未勝利のマスターズで30勝目を挙げた(歴代トップ)。
錦織は先月の全英(ウィンブルドン)4回戦を脇腹痛で途中棄権した。完治していない状態で「準優勝」ならよくやったというべきだろう。しかし、今大会で全力を出し切った反動は大きい。
錦織の今季の目標はもちろん4大大会に勝つことだが、最低でもそれに次ぐ格付けのマスターズ1000を1つは勝ちたいと考えている。過去に勝ったのは500シリーズまでだからだ。狙っていたのが今大会と、リオ五輪直後に行われるウエスタン&サザン・オープンといわれるが、全英で脇腹痛を悪化させた。