左脇腹が癒えず 錦織に懸念される「リオ途中棄権」の恐れ
全英4回戦ではマイケル・チャン・コーチが両手で×印をつくって棄権指令を出しても、「筋肉が切れるぐらいまでやろうかなと思った。(骨が)折れるわけではない」とプレーを続けたほどだ。
「だからこそ錦織にはたくさんのスポンサーがつくのです」と、ある広告代理店関係者がこう言う。
「錦織には10社以上のスポンサーがついているうえ、今でもスポンサーになりたい企業が後を絶たない。それは彼が世界で活躍する選手であると同時に、スポンサーを大事にするからです。どんなに疲れていても、スポンサーのイベントでは笑顔を絶やさない。日本人が熱狂する五輪で活躍すれば、世話になっているスポンサーへの恩返しになるのですから力も入りますよ。デビスカップもそうですが、日の丸をつけると燃えるタイプですしね」
運動選手にとって脇腹はやっかいな箇所だ。フィジカルトレーナーの平山昌弘氏は、7月14日付本紙で、「テニス、ゴルフ、野球の打者も投手も、体をねじることによりボールを打ったり投げたりするので、脇を痛めやすい。脇腹をねじらずにテニスはできない。完治しないままプレーすれば故障は癖になり、選手生命にも影響する」と語っていた。
日の丸と多くのスポンサーの期待を背負ってプレーする錦織。今大会で5試合を戦った反動が、五輪期間中やその後の大会で出たとしても不思議ではない。