智弁学園・小坂監督 「春夏連覇は気にせずやっていく」
7日登場する智弁学園(奈良)は今春、初の全国制覇を果たした。過去7校しか達成していない春夏連覇に向けた手ごたえはあるか、優勝してから自身や周辺に変化はあったか、小坂将商監督(39=智弁学園職員)に聞いた。
――今回は春夏連覇がかかっています。
「春は優勝できる流れになりましたけど、夏は違った雰囲気があると思います。暑さもそうですし、3年生は高校最後の試合で意地と意地のぶつかり合いになる。横浜、履正社、花咲徳栄、木更津総合、常総学院……と優勝候補がたくさんいます。関東に強いチームが多い。相手どうこうより、最後まで諦めずに相手よりも1点でも多く取る野球をしていきたい」
――予選は5試合中、1点差勝利が3試合でした。
「(苦笑いしながら)予選の10日間はホンマに苦しかったですね。全試合が逆転勝ちでしたし、いろんな方から『智弁は大丈夫か?』と言われましたから」
――それは春に優勝したことも影響しているのですか?
「新たに応援してくれる方が増えたと思います。ただ、そういう方たちが予選での戦いを見ると、『優勝したチームなのに、大丈夫なのか?』となるのでしょう。そういう声が耳に入るので、『勝つまで黙っといてくれ』とずっと思ってました。優勝したら何も言われなくなりました(苦笑い)」