ドタバタ退任騒動で非難殺到 常葉菊川・森下監督の“素性”
とんでもない話ではないか。27日に静岡大会を制し、3年ぶり5度目の甲子園出場を決めた常葉菊川の森下知幸監督(55)が歓喜から一夜明けた28日午前になって突然、退任を表明。学校側によれば、甲子園での指揮は高橋利和副部長が執り、森下監督は県内のライバル私立校である御殿場西の監督に就任する、というのである。
「森下監督は07年春のセンバツ甲子園で全国制覇を果たした名将ですが、8月1日付で御殿場西に転職する契約を結んでいたというのですからヒド過ぎます。甲子園に行くぞっ! と選手の尻を叩きながら、自分はハナから8月7日に開幕する甲子園に行くつもりも、行けるとも思っていなかったということですからね。選手には自分の転職を一切伝えず、『なかなか言えずに申し訳なかった』と頭を下げていましたが、言えるわけがありません。高野連関係者もカンカンです」(地元マスコミ関係者)
静岡大会を制した前日は、選手の手で胴上げされて何度も宙を舞っていた。「複雑な思いだった」と神妙だったが、そんな監督の体を涙ながらに支えて持ち上げた選手の気持ちは「複雑」どころの話じゃないだろう。退任の理由を、「後進に道を譲りたかったのと、自宅のある(静岡県)東部地区に戻りたかった」と話した森下監督。だとしても、夏の甲子園が終わったあとの9月以降の転職で済む話だ。