ドタバタで快挙 競歩・荒井の銅はマラソンが“反面教師”

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 日本の競歩界にとって悲願のメダルを手にするまでの道のりは長かった。世界大会で結果が出ないことで陸連は、50キロに出た山崎勇喜が3回の歩型違反で失格になったロンドン五輪後、所属先任せだった選手強化について再考。少数精鋭の合同合宿を行い、具体的な目標、課題をクリアすることでレベルを上げてきた。その成果として、昨年の世界選手権50キロでは谷井孝行が3位、荒井が4位に入り、昨年3月の国内大会20キロでは鈴木雄介が1時間16分36秒の世界記録を出した。

「競歩は今村(文男=陸連競歩部長)さんのもと、日本代表がひとつのチームとして切磋琢磨している。代表の合宿では所属の異なる選手が互いに情報を交換し、今村さんがフォームについて細かいアドバイスをくれる。選手は動画を見てフォームをチェックし、改善する。このシステムが機能してきた。所属先の指導者に任せっきりで進歩のない国内マラソンとは正反対の結果につながっている」(実業団関係者)

 ちなみに荒井以外の日本勢は、谷井孝行(33)が3時間51分0秒で14位、森岡紘一朗(31)は3時間58分59秒で27位だった。

▽荒井のコメント
「何で(失格なの)かなと。レース中にぶつかることは日常茶飯事だから。でも、ダメだったらどうしようかなと。メダルが取れてよかったです。日本の競歩を先輩たちがつくってきてくれた。少しは恩返しできたのかな」

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