男子競歩にメダル期待 バド桃田消え計算狂ったJOC皮算用
「とにかく自分のレースをしようと思った。うれしいの一言です」
レース後、こう言って笑顔を見せたのは、リオ五輪代表の最終選考会を兼ねた日本選手権50キロ競歩で2位に入った荒井広宙(27)。
昨年の世界陸上50キロでは、銅メダルを獲得した谷井孝行(33)に次ぐ4位。五輪代表内定を逃したが、今回の2位は派遣設定記録(3時間45分2秒)をクリアしているため代表入りは確実。谷井と全日本50キロで優勝した森岡紘一朗(31)の3人が、日の丸を背負う。20キロ競歩は高橋英輝(23)と松永大介(20)が代表に内定。18日に正式発表される。
日本ではマイナー競技の競歩だが、近年のレベルアップは著しい。昨年3月には全日本20キロで鈴木雄介(23=故障のためリオ五輪代表逃す)が1時間16分36秒の世界新記録で優勝。昨年の世界陸上では谷井と荒井が3、4位に入り、五輪でもメダルを狙える位置にいるだけに、「陸連の期待はこれまで以上に大きい」と、あるアマチュア競技の関係者がこう語る。
「日本の陸上が五輪でメダルを取るのは至難の業。アテネでは野口みずき(女子マラソン)と室伏広治(ハンマー投げ)が金メダルをとったが、北京は男子4×100メートルリレーの銅1つ。これも優勝候補の米国がバトン受け渡しのミスで予選敗退したおかげ。前回のロンドンも室伏の銅だけに終わっていますから」