甲子園でも目立つ初戦負け…野球名門校“凋落”の理由
「アノ人も大変なんだろうなぁ」
夏の甲子園に出場したある高校の監督がポツリとつぶやいた。「アノ人」とは帝京(東東京)の前田監督のことだ。
「7日の開会式の日に部員を引き連れてスタンドに来ていて驚いたよ。大阪桐蔭との練習試合で関西遠征をしていたようだけど、テレビ解説で来ることはあっても、部員と一緒にスタンドに来るなんて今までなかったんじゃないかな。甲子園を逃し続けて焦りもあるんだろう」
帝京は全国制覇3回の名門だが、11年を最後に5年連続で予選敗退している。11年に3回目の全国優勝を果たした日大三(西東京)は12年から2年連続で初戦負け。それ以降は3年連続、甲子園に出ていない。やはり3回全国制覇の智弁和歌山(和歌山)は12年以降3大会連続初戦敗退。かつての野球名門校の凋落ぶりは枚挙にいとまがない。マスコミ関係者がこう言った。
「監督がチームメートの前でミスをした選手をつるし上げるなど頭ごなしに怒鳴り付けるような学校や、米を大量に食わせて筋トレばかりガンガンやらせるようなところは中学生に敬遠される。今の野球はいかにしなやかに体を使えるかというのが主流ですからね」