1カ月登板なし ハム大谷“打者専念”は勝利優先の栗山指令
自己最多の20本塁打を放った日本ハムの大谷翔平(22)。打者として連日、打ちまくっている一方、投手としては7月24日を最後にマウンドに上がっていない。もっか8勝(4敗)。2ケタ勝利を目前にして、160キロの快速球は見られないままだ。
28日の試合前は、吉井投手コーチに報道陣の質問が集中。投手復帰はいつ頃になりそうかという問いに、同コーチはこう答えた。
「ピッチングは出来る状態だけど、ここ何日かブルペン入りも休んでいたからね。来週に中継ぎの可能性? それはないんじゃないかな。残り試合も少ないし、優勝を意識しなきゃいけないし。打線との兼ね合いもあるし、その辺は監督に聞いてよ」
その栗山監督にしても、投手復帰の時期は明言していない。中指のマメを潰したことによってフォームまで崩したといわれるが、マメの影響がいまもあるのか。
「指のマメはそこまで深刻ではなかったと聞いています」と、さる日本ハムOBがこう話す。
「もともと、夏前から球団内では『ちょっとフォームがおかしい』と言われていましたからね。シーズン中にマメを作り、あまつさえ潰したのは、そもそもフォームが悪かったから……ということらしい。しかもマメ自体も大したことはなかったといいます。不調の投手を無理に投げさせ、またぞろケガでもされたら泣きっ面に蜂ですからね。ならば中軸打者として、打者に専念してもらいたいということでしょう」