ベンチで一喜一憂…2位転落のSB工藤監督に問われる真価
ついに頂点の座から転げ落ちた。
ソフトバンクは25日、本拠地福岡で、楽天にまさかの逆転負け。2位日本ハムが勝ったことにより、4月19日から守ってきた首位を明け渡す羽目になった。
こうなると、いよいよ真価が問われるのが工藤監督(53)の手腕だろう。就任1年目の昨季は2位日ハムに12ゲームと圧倒的な差を見せつけ、リーグ制覇。その勢いのまま、日本シリーズでもヤクルトを蹴散らした。当時の工藤監督は「泰然自若としている」と絶賛され、立ち居振る舞いにも余裕が感じられたものだ。
それが今やどうだ。昨季トリプルスリーの柳田がライバル球団の四球攻めで調子を崩すと、4番の内川も不調。負けが込み始めると、工藤監督も次第に落ち着きを失った。松田を1番に置くなど打線をアレコレといじくり、試合中もベンチで一喜一憂。あるコーチは親しい関係者に、「工藤監督が動くとロクなことがない。指揮官が動揺すれば、すぐに選手に伝わるのに」と愚痴をこぼしていたという。
ゲーム差に余裕があれば、どんな監督だってデンと構えて采配を振ることができる。問題は逆境に陥った時、変わらず冷静な態度でいられるかどうか、ではないか。