連続“トリプル3”濃厚 地元出身の山田を逃した阪神の節穴

公開日: 更新日:

 今でも「なぜだ?」という声は少なくない。

 ヤクルト山田哲人(24)は、NPB史上初の2年連続、2度目のトリプル3が堅い。11日現在、打率.324(4位)、38本塁打(2位)、30盗塁(1位)、96打点(2位)。来季は三冠王やNPBでは初となる40-40(40本、40盗塁)の達成も十分可能だ。その山田を阪神はなぜ取りに行かなかったのかというわけだ。

 高卒6年目の山田は大阪の履正社高出身。10年ドラフトでヤクルトとオリックスから、「外れの外れ1位」で指名されヤクルト入り。阪神は同年に早大右腕の大石(西武)を指名。5球団との競合に負けて榎田(30)を獲得したものの、この社会人左腕は主に中継ぎ起用で昨年まで12勝。今季は1勝止まりで大黒柱ではない。

 あるOBが言う。

「阪神は特に内野手を見る目がない。03年自由枠で取った鳥谷(35)は主力になったが、あれは早大OBだった岡田(同年オフから監督)が尽力したから来てくれたようなもの。04年岡崎(33・自由枠)、06年野原、07年高浜(2人は高校ドラフト=退団と移籍)、11年1位の伊藤隼(27)らはさっぱり。1位指名の野手で当たったのは新人の高山(明大)だけ。野手に1位指名を使うのはもったいないと思っているのかもしれないが、鳥谷以降、リーグを代表する野手は育っていない。広島も1位で投手を取りにいくが、07年高校生3位の丸(27)、11年2位の菊池(26)、12年2位の鈴木誠也(22)、13年3位の田中(27)はみなレギュラー。そういえば、もっかリーグ最多本塁打(39本)で、打率、打点も上位にいるDeNAの筒香(24)も09年1位の高卒野手だ。スカウト下手、ドラフト戦略の失敗もダメ虎へ逆戻りした一因だ」

 阪神はフロントも総退陣した方がいい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  4. 4

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  5. 5

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  1. 6

    中居正広氏と結託していた「B氏」の生態…チョコプラ松尾駿がものまねしていたコント動画が物議

  2. 7

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  3. 8

    中居正広氏が女子アナを狙い撃ちしたコンプレックスの深淵…ハイスペでなければ満たされない歪んだ欲望

  4. 9

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  5. 10

    SixTONES松村北斗 周回遅れデビューで花開いた「元崖っぷちアイドルの可能性」