広島と正反対…阪神が払わされる“育成下手”の重いツケ
8日の阪神は巨人に逆転負け。今季甲子園での巨人戦は開幕から10試合未勝利。
広島が優勝すると25年ぶりだが、阪神だって05年からペナントを手にしていない。阪神は山ほど補強に資金を使ってきても、10年以上もリーグ制覇さえできないのはなぜか。
08年1月、南信男前球団社長は年賀式での挨拶で「毎年、FAや外国人を補強できるわけじゃない。広島を見習って自前で選手を育てていきたい」と語った。しかし、その後も広島の丸や鈴木誠、中崎のようなバリバリの主力と呼べる高卒選手は育っていない。
「あの時、南さんはそう言ったが、裏を返せば球団に確固たる編成方針がなかったことになる。現有戦力のポジション、主力の年齢構成を把握し、3年先、5年先の戦力をどう整えるかを考えてドラフトや助っ人の補強に臨むのが本来の形です。広島のように、レギュラーに、若手、中堅、ベテラン、助っ人がバランスよくいれば、主力の入れ替えがあっても戦力がガクッと落ちることもないのに……」(球団OB)
■社長の母校後輩というだけで1位指名