サウジに勝って再認識…本田圭佑は日本代表に必要ない?
「現時点での本田の掛け値なしの評価は『違いを出せない選手』というものです」とは元ワールドサッカーグラフィック編集長の中山淳氏だ。
「全盛期の本田であればサイドからのクロスに相手DFよりも半歩先に飛び込み、ゴールを奪っていたでしょうが、この日はすべてDFとの競り合いに勝てず、シュートを打てなかった。スピードもキレも失われ、キープ力の低下からボールを失う回数も増え、チームメートにとって“合わせづらい”選手になった。本田の力が現状のままであれば、代表に不必要な選手と言わざるを得ない」
■フル出場の選手ではない
かねて「運動量が少なく、スピードのない本田のところで攻撃が停滞してしまう。本田は賞味期限が切れた選手ではないか? シビアに検証すべきだろう」と話していたのは、メキシコ五輪で銅メダリストと得点王に輝いた“世界のカマモト”釜本邦茂氏である。
「試合序盤は日本、サウジともに厳しいプレスを掛け合い、攻守が目まぐるしく変わるスピーディーな展開だった。ベンチの本田が先発していたとしても、試合の流れについていけなかった可能性が高い。後半になるとプレスも弱まり、ピッチにスペースが生まれ、それで本田も何度か攻め入ることができたが、いずれにしても、本田は先発してフル出場する選手ではなくなったことを印象付けた試合となった」