ミラン退団は既定路線 本田が見据えるMLS移籍と“その先”
開幕4戦目も出番なしに終わった。
イタリア・セリエAの名門ミランで不遇をかこっている日本代表FW本田圭佑(30)である。
先週末に行われたセリエA第4節。ミランは敵地でサンプドリアと対戦した。第1、2節と90分間ベンチを温め、第3節後半途中に今季初出場を果たした本田だが、この日も4試合連続となるベンチスタートとなった。
試合は0─0から後半40分、本田の主戦場・右サイドFWのレギュラーを勝ち取った新戦力MFスソが、相手DFからボールを奪ってゴール前に好クロスを配給。後半19分に交代出場したFWバッカのゴールが決勝点となり、ミランが今季2勝目をもぎ取った。
決勝ゴールが決まった瞬間、ベンチを飛びだしてチームメートと喜びを分かち合った本田。しかし、すぐに沈痛な面持ちで試合に見入っていた。結局、サンプドリア戦も出番なし。あるスポーツ雑誌のインタビューに「ここ数年、窮屈なプレーに終始している」と心情を吐露していたが、ミランに在籍しても出場機会は限られ、「主力選手を休ませたいカップ戦に先発が回ってくる」という状況が続くのは間違いない。もっとも本田にしてみたら「すべてが織り込み済み」(サッカー記者)という。