綱取りへ覇気なし…大関・稀勢の里に周囲から失望の声
すっかり「あの人はいま」状態だ。
横綱昇進が期待されながら、綱とりに失敗し続けた大関稀勢の里(30)。17日の5日目は魁聖を上手出し投げで下して4勝1敗としたものの、ファンやマスコミの注目は豪栄道に奪われた。
先場所は10勝5敗で、今場所の綱とりは消滅。さらに場所前は力士や親方衆からも失望の声が出るありさまだ。
今月7日、稀勢の里の所属する田子ノ浦部屋に横綱日馬富士が出稽古に訪れたが、手合わせはせずじまい。
「準備はしてたけど……(稀勢の里に)やる気がなさそうだったから」と、つまらなそうに話していた日馬富士。やむなく今場所大関とりに挑戦している高安に稽古をつけた。
横綱が出稽古に来れば、喜んで胸を借りるのが当然。それを「やる気がない」とバッサリやられたのだから、稀勢の里に「強くなりたい」なんて気持ちはないのだろう。
ある親方からも、「稽古内容がずっと同じ。四股も適当に踏んでいるようにしか見えない。勝てないのは重圧に弱いから? いや、単にそこまでの実力ということだ」とダメ出しされた。