今場所の1敗は3日目の遠藤戦。腰高で何も出来ないまま、あっさりと押し出された。「共に左差しを得意としているので、稀勢の里は『まずは相四つに組んで……』と勝手に決め付けていたのではないか。だから腰高で無防備な立ち合いとなり、遠藤の低い体勢からのおっつけ、のど輪になす術もなかった」(相撲記者)
プレッシャーのあるなしにかかわらず、平幕相手に序盤で取りこぼす癖は相変わらず。これまでは「ノミの心臓」「相撲の技術がない」と欠点を指摘され続けてきたが、もっと根本的なところに問題がありそうだ。
たとえ天地がひっくり返っても、稀勢の里が横綱になることだけはない。