愛も佳純も出場せず? 卓球新リーグに早くも囁かれる不安
13歳のエース、張本智和の優勝で沸いた卓球の世界ジュニア選手権(南アフリカ)。そんな中、東京・八王子で日本卓球リーグの試合が行われていたことを知る者は少ないだろう。日本卓球リーグは実業団の強豪チームが覇を競うが、そこにリオ五輪女子団体で銅メダルを獲得した福原愛(28)、石川佳純(23)、伊藤美誠(16)や、男子シングルスで初のメダルを獲得した水谷隼(27)の名前はない。つまり、日本卓球リーグは「プロリーグ」という位置付けながらトッププロが不在ということになる。
日本代表候補選手は国際大会を中心に転戦している。選手の最終目的は五輪でのメダル獲得。より良い環境やスキルアップを求めて海外に行くのは当然の流れだろう。
そこで問題になるのが、10日に開かれた日本卓球協会の理事会で決まった卓球プロアマ混合の新リーグ(「Tリーグ」)設立だ。新リーグ運営の成功には話題性と人気選手の出場が不可欠。無名選手同士の試合ばかりでは、観客動員や収益で苦戦を強いられるバスケットボール「Bリーグ」の二の舞いになる、と今から不安視されているのだ。