マ軍入り田沢は10年28億 プロ野球“生涯賃金”との差は?
近畿大学産業理工学部経営ビジネス学科の黒田次郎准教授の論文によれば、「(日本のプロ野球で)01~07年に引退した538選手の平均在籍年数は8.5年」。彼らの生涯賃金は平均で「2億3276万円(推定)」という。ざっとみても田沢は彼らの10倍以上、稼いでいる計算になる。
田沢は社会人時代、プロ野球のドラフト1位候補だった。田沢が直接メジャー入りしたことを契機に、日本のプロ野球界は優秀なアマ選手の海外流出を防ぐために姑息なルールをつくった。日本のドラフトを経ずに海外のプロ球団と契約した大学社会人選手はその球団を退団後2年間、高卒選手は3年間、日本のプロ球団と契約できないという“田沢ルール”がそれだが、稼ぎを考えたら腕に覚えのあるアマ選手はすぐに海を渡るのがベストではないか。