川内優輝は中13日で2レース 実業団から“2世”なぜ出ない
同じことができる選手はまずいない。
4日の福岡国際マラソンで日本人トップの3位に入った川内優輝(29)が18日、防府読売マラソンに参戦。2時間12分45秒のタイムで3位になった。優勝はマラソン2度目の橋本崚(23)。時計は2時間11分20秒だった。
川内はレース前、「記録より勝負にこだわる」と言っていたが、練習不足で後半に失速。14年大会以来の優勝を逃し、時計も2時間12分45秒とかなり遅かった。それでも、右ふくらはぎや左足首の故障で満足な調整ができずに3位を確保した福岡国際から中13日しか経っていない。「練習ができていないと負ける」と潔かった。
低迷する国内マラソンの立て直しを託された長距離・マラソン強化戦略プロジェクトの瀬古利彦リーダーも、世界と国内とのレベルは十分認識しているが、20年東京五輪では入賞者(8位以内)ぐらいは出したい。川内のように間隔を詰めてレースに出ろとは言わないまでも、「実業団選手はもっと本気でマラソンの練習をやって欲しい」と語っている。