ベイから移籍の山口も直面 門倉健氏が語る“巨人の難しさ”
――開幕2戦目に好投しながらも敗戦投手。初勝利は8月でした。
「チャンスをもらったのになかなか勝てなくて、プレッシャーはどんどん増していく。初勝利までに1度、二軍に落ちたんですが、仕切り直しじゃないですけど、自分を見つめ直す時間になりました。ただ、家族はヤキモキしていました。ボクより苦しかったんじゃないかな。たくさんチャンスを頂いた当時の原監督には感謝しています。サポートしてくれたチームメート、裏方さんも『普段通りやればいいんだよ』と声をかけてくれて。『ジャイアンツ愛』を感じた瞬間でもあります」
――仲が良かったのは?
「FA組が助けてくれました。当時だと豊田さん、小笠原、あとは移籍組ですね。谷さん、木村さん、大道さん。巨人は移籍組が多い。不安や心細さといった同じ気持ちを抱えた選手が多くいて、それは心強い面でした」
――ビックリしたことは?
「ジャイアンツルールで若手がバスに乗るのは20~30分前とか。出発10分前の時間に当たり前のようにバスが出たこともあります。ボクは遅れたことはありませんが、噂通り時間に厳しい。知っておかないと戸惑うでしょう。だって時間通りに行ったら、もうバスが出ちゃってるんですから」