全日本SP2位 宇野昌磨は山田満知子コーチ73年の“集大成”
23日に行われた全日本選手権男子ショートプログラム(SP)では2位だったものの、同大会4連覇の羽生結弦(22)がインフルエンザで欠場したことで、優勝候補筆頭に挙げられるのが宇野昌磨(19)だ。
宇野は、4回転フリップを武器にスケートアメリカで優勝、ロシア杯では銀メダルを獲得し、グランプリ(GP)ファイナルでは2年連続の3位に入った。
この「次世代エース」を指導しているのは、フィギュア指導者界の「レジェンド」山田満知子コーチ(73)。これまで伊藤みどり(47)や浅田真央(26)など、数々のメダリストを育ててきた名伯楽はこの日こそリンクで見守ったが、最近は会場でその姿を見る機会がめっきり減ったという。
指導者がテレビ画面に映される主な場面は、演技直前の声かけや演技後に採点を見守る「キス&クライ」。浅田を指導していた当時(00~06年)は2人が抱き合うシーンがたびたびお茶の間に流れていたが、今、宇野の隣で一喜一憂しているのは山田コーチと共に宇野を指導してきた弟子の樋口美穂子コーチ(47)。山田コーチは14年の全日本選手権やジュニアGPファイナルでは現地にいたものの、翌15年の全日本やGPファイナルでは姿を見せていない。宇野が2位となった先月のロシア杯も日本で観戦していた。