大谷翔平インタビュー<下>“二刀流”冷静分析で見えた課題
■「打てそうな打席が少ない」
――バッターとして22本打っても満足できませんか?
「満足はしていないですね」
――理想通りの打撃が打席でできてない?
「できてないですね」
――具体的には。
「う~ん……簡単に言うなら打てそうな気がする打席が少ないと。飛躍的に多くなってきてはいますけど、極端な話、全打席、打てそうな気がして凡退してしまうのと、打てなさそうな気がしてもヒットになるのとでは全然違うので。ボールの見え方もそうですし。僕としては打ち損じているくらいの方がいいかなと思う。結果よりもです」
――打席に入るときに自分の準備ができているかどうかということ?
「打席に入ったときにもう、すでに勝っているか、勝っていないかの話です。打つ打たないは結果としてありますけど、打席に入ったとき、ピッチャーと向かい合ったときに打てそうな気がするとか、そういう感覚の勝負の中で勝ってる打席が多くはなっていますけど、まだ少ないんじゃないかと」