森福加入で“玉突き” 巨人の鉄腕・山口に先発再転向プラン
■原前監督時代にもテスト
左肘の状態が芳しくないなら、登板間隔を空けられる先発に回るしかない。
こんな事態を恐れていた原前監督が、09年オフから10年の春先にかけて試したことがある。
「先発転向の理由は『絶対的エース育成』と2年で140試合も投げさせたことで『リリーフで酷使したから』の2点。今後もリリーフとして起用し続けるより、先発投手として大きく育てることが、チームのためにも本人のためにもなると判断した原前監督が『15~20勝はできる』と自信を見せるスペシャルプランだった。実際、先発で初勝利を挙げるなど、まずまずの滑り出しながら、抑えのクルーンが離脱したことで慌てた前監督があっさりリリーフに戻してしまった。結局、山口に代わる絶対的セットアッパーが見つからず、勝利の方程式に戻らざるを得なかったのです」(チーム関係者)
昨季の後半は敗戦処理のような場面や、ワンポイントでの起用が多かった。
森福が想定通りの働きをすることが大前提だが、鉄腕再生のため、7年ぶりの先発再転向の可能性は十分ありそうだ。