地味ながら即戦力候補 巨人ドラ3谷岡&ドラ4池田の実力
巨人の新人15選手の中で、地味ながら評価されている選手がいる。
9日に始まった新人合同自主トレで、今のところ注目を集めているのは2人だ。軽快なフットワークを見せる1位の吉川尚輝(21=中京学院大)と、身長201センチ、体重125キロの巨漢を誇る7位のリャオ・レンレイ(23)。リャオはキャッチボールで140キロ超えの剛速球に豪快な打撃も見せて周囲の視線を独占した。
対照的に、ほとんど報じられていない2人の評価が実は高いという。ドラフト3位・谷岡竜平(20=東芝)と同4位・池田駿(24=ヤマハ)の2投手だ。巨人のあるスカウトがこう話す。
「谷岡は昨年、急成長して3位に浮上した。フォークで空振りが取れて、スライダーやカット系のボールでゴロを打たせられる即戦力の実戦派。補強して層が厚くなったとはいえ、先発ローテの大穴候補的な存在ですよ」
高校2年夏に成立学園を甲子園初出場に導いた右腕。最速150キロの直球も武器である。
「もう1人、左腕の池田はすぐに肩ができるという長所がある。これって大事。リリーフ投手をやっていると、急に『行け』と言われることが結構ある。勤続疲労がささやかれる山口鉄の後釜探しが急務なチーム事情があるので、左の中継ぎとして由伸監督に重宝される可能性は十分あります」(前出のスカウト)