「吐き気がする緊張感」 SB内川聖一がWBCの重圧を吐露
――09年は決勝で見せた好返球など世界一に貢献。13年はダブルスチールの失敗で4強敗退。天国と地獄を知っている。
「13年は世界一を取れず、そこから侍ジャパンが常設化された。もう一度世界一を取るんだと日本の野球界が動いてくれた中での大会。4年間やってきた結果を出さなければならない。だから、いつもより緊張したり、さらに気持ちが入ったりといった部分はあると思う」
――「WBCの悔しさはWBCでしか取り返せない」と言っていた。
「WBCは人生を変えてくれた大会。09年はいいように変えてくれたし、13年は野球の神様に『もう一回おまえ、野球頑張れ』と言われた大会。より一層、野球というものについて、きちんと考えさせられました。ボクの人生にとっては2回ともプラスというか、大きな意味がある大会です」
■楽しみと言える誠也が「うらやましい」
――昨年、今年と合同自主トレで面倒を見た広島の鈴木誠也が大ブレークした。
「人の成長を見るのが、こんなにうれしいものなのかなという気持ちにさせてもらった。誠也は持っている能力はボクより断然上。素晴らしいものがあります。力はあるし、足も速いし、肩も強い。ボクは何とか頑張って3割を打つくらいのものしか持ってないけど、彼は普通にトリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)ができるくらいのものを持っています。そういう才能があるっていうのは、やっぱりうらやましい」