決定的野球観の違い 小久保監督と原氏「巨人時代の因縁」

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■原監督の“親心”が裏目に……

「春季キャンプで自打球を耳に当てた小久保が病院に担ぎ込まれ、『外傷性鼓膜裂傷』のケガを負ったことがあった。一時的に聴力を失った小久保はそれでも病院からグラウンドにとんぼ返り、黙々とバットを振って原監督を大いに感心させたものです。そんな小久保を原監督はシーズン中に相談なく先発から外した。試合後、球場の風呂場で鉢合わせした小久保は原監督に『きょうは休んで良かったろ。早くコンディションを戻してくれ』と声をかけられ、愕然としたと言っていた。休養は原監督の親心でも、小久保は『恩師の王さん(現ホークス球団会長)に、主砲たるものどんな体調でも試合に出なくてはいけない。それが責務でありファンへの礼儀だ、と教わった。でも原さんは……』と決定的な野球観の違いを感じたのです」(前出の巨人関係者)

 小久保はこの年のオフにFA権を行使して、ホークスに復帰。原監督とは1年で袂を分かった。

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