投打の不安を評論家指摘…侍Jは世界一を奪還できるのか
「いますぐ実戦に入れる体をしていた」
23日に宮崎でスタートした侍ジャパンのWBC合宿。小久保監督は練習後、こう言って目を細めた。
しかしその言葉とは裏腹に、練習自体はずいぶんおとなしいものだった。10時10分からアップを開始。野手は投内連係とシートノック、そして打撃練習で、13時15分には全体練習は終了。投手は25日のソフトバンクとの強化試合に先発する武田(ソフトバンク)らブルペン入りした6人も含め、投内連係後に室内練習場に移動。6人は投球練習、それ以外は投球練習を見学した後、軽いランニングなどで練習を終えた。
侍メンバーは小久保監督の言うように、オフの早い時期から体づくりを始め、それぞれの所属球団で練習試合をこなすなど、すぐに実戦に入れる状態で合宿地に入った。捕手の嶋がキャンプ中にふくらはぎを痛めるなど調整不足の選手はいるものの、この日はなぜか軽い練習に終始。シート打撃といった実戦形式の練習は行われなかった。
合宿2日目の24日も同様の練習が行われる予定。小久保監督は「試合勘、実戦勘を(壮行試合、強化試合の)5試合で高めてもらいたい」と言ったが、初戦のキューバ戦は3月7日(東京ドーム)に迫っている。こんな状態で不安なく本番を迎えることができるのか?