B組連勝でも采配に不安…侍J・小久保監督不人気の背景
小久保監督の就任と同時に侍ジャパンが常設され、3年半が経った。NPB関係者は「監督としてもチームとしても熟成する時間をつくった」と言うが、この間、小久保監督が指揮を執ったのは昨年までで28試合。2月の強化合宿以降の練習試合を含めた5試合を足しても、たった33試合で本大会に臨んでいる。経験不足を埋めるのに十分な試合数とは言えないだろう。前回13年大会の準決勝で敗れた山本浩二監督がそうだったように、小久保監督も決勝に進むことなく負ければ、恐らく袋叩きに遭う。覚悟のうえだろうが、そんな小久保監督を選んだ側にはもっと重い責任がある。
■読売の影響力
原監督が率いて世界一になった09年大会以降、「現役監督の兼任は負担が大きい」との理由で、代表指揮官は在野に求める流れができた。小久保代表監督が誕生した13年当時、在野には経験と実績のあるOBはいた。例えば阪神でリーグ優勝し前年にオリックス監督を退任したばかりの岡田彰布氏、近鉄と日本ハムでリーグ優勝した梨田昌孝現楽天監督もいた。
放送局関係者がこう解説する。