情報収集は各国監督が WBCでは“隠れスカウト”がゴロゴロ
6日、韓国で開幕したWBC1次ラウンドには、メジャー30球団のスカウトが訪れる。
彼らはネット裏から獲得可能な優れた選手はいないか、鵜の目鷹の目で選手のプレーをチェックする。
しかし、みんながみんな、首にスカウトのパスをぶら下げて、ネット裏にいるわけではない。ネット裏とは比較にならないくらいの特等席で、スカウト活動をする連中も中にはいる。
「各代表チームの首脳陣ですよ。彼らはグラウンドレベルに最も近いベンチから自軍の選手はもちろん、対戦相手の選手まで細かくチェックしています」とは、メジャー関係者だ。
例えば中国代表のジョン・マクラーレン監督は、フィリーズのブルペンコーチ。オランダ代表のヘンスリー・ミューレン監督は、サンフランシスコ・ジャイアンツの打撃コーチ。オーストラリア代表のジョン・ディーブル監督は、ドジャースのスカウトでもある。
全員がそうだとは言わないまでも、自軍の選手や対戦チームの選手に関する情報収集は彼らの仕事のようなもの。選手とコミュニケーションを取るのは当然だし、性格も含めてかなり突っ込んだ情報を入手できる立場にはある。首脳陣として知り得た情報を、所属球団のスカウト活動に役立てるとしても不思議ではない。