中国戦で2回零封 藤浪「2次イスラエル戦先発」に現実味
ほどよい暴れっぷりだった。
10日の中国戦。四回から2番手で登板し、2回無失点に抑えた藤浪(阪神)のことだ。
1イニング目はわずか2球で簡単に2アウトを取ったものの、悪癖が顔を出す。7番ワンの打席で直球が抜けて死球を与えると、続く8番シュに直球を4球連続で投じてストレートの四球。崩れるパターンにハマるかと思ったら、いつもの藤浪とは一味違った。9番トゥをカットボール主体で空振り三振。ピンチを脱すると2イニング目はスイスイと3者連続三振で締めた。
「これで先発3人目がわからなくなってきた」とは、マスコミ関係者。
「2次ラウンド3試合目となる15日のイスラエル戦の先発は、この日先発した武田(ソフトバンク)が基本線だが、中国戦は3回4安打1失点。カーブ、スライダーのキレはあるが、慣れないWBC球は直球が高めに浮きがち。先発候補として期待されていた則本(楽天)も不調ということを考慮すれば、今の藤浪なら、先発に大抜擢される可能性もある」
■権藤コーチのアドバイス