侍Jと2次Rで対戦 オランダとイスラエルには曲者ズラリ
「日本にはいい選手が多いけど、小久保監督の采配は疑問だ。ひょっとしたら選手の能力をそぐタイプじゃないか?」
去る7日、WBC日本代表がキューバと対戦した試合中のこと。ネット裏にいたナ・リーグのスカウトがこう言ってクビをひねったのは、日本が1点リードで迎えた二回1死一塁の場面。
打者・小林が2度、犠打を失敗した後、一塁走者の松田が盗塁に成功。小林の中前打で、結果としてチャンスは広がったものの、「相手先発のエンテンサはモーションが大きいうえ、クイックだってできない。最初から松田を走らせれば楽々セーフなのに、アウトカウントが増えるのを覚悟でバントのサインを2度も続けた理由が分からない」とアキレ顔でこう続けるのだ。
「監督采配で勝てる試合はそうそうないが、ベンチワークがまずければ、いくらでも負ける。当たり前のことを当たり前にやらせるのが最低限の仕事なのに、それすらしない、できないのはチームの足を引っ張っていることになる」
それでも相手投手のデキがヒドければ打ち勝つこともできるが、2次ラウンドとなるとそううまくはいかないのではないか。曲がりなりにも1次ラウンドを勝ち抜いたチームだけに、ちょっとしたベンチワークのミスが命取りになる可能性もある。