中国戦で2回零封 藤浪「2次イスラエル戦先発」に現実味
権藤投手コーチは合宿中、藤浪の姿が「イキイキとしている」と話していた。先月25日のソフトバンク戦の登板翌日、納得がいかないところがあったと、165球ものキャッチボールをやった。5日のオリックス戦では、初回に四球がらみで失点したものの、2イニング目に修正した。
「権藤コーチからは『細かな制球は気にせず、だいたいのところに行けばいい』と伝えられている。それくらいの方が藤浪には合っているのでしょう。好調時は手がつけられないほどの投球をするが、一度崩れるとコントロールを意識しすぎて四球を出し、置きにいって痛打されるケースが少なくなかった。阪神で制球、制球と口を酸っぱく言われているから余計にそうなる。藤浪の武器は、打者が恐怖を感じるくらいの荒れ球です。小さくまとまったら、長所が何もなくなる。代表チームで一流投手に囲まれ、チーム内には藤浪の能力を最大限引き出そうという雰囲気がある。藤浪にとってもプラスになると思う」(阪神OB)
藤浪は「(死球は)三振を取ってやろうと色気が出た。今日は(2次ラウンド進出が決まって)余裕があった。余裕がないくらいの方が色気がなくていいのかな」と話した。イスラエル戦は米国での決勝トーナメント進出をかけた大一番になる可能性がある。まさかの大抜擢となるか。