今季は“1.5刀流”か ハム大谷「先発15試合限定」プラン
右足首の故障で出遅れていた日本ハムの大谷翔平(22)が、14日のオープン戦(対DeNA)に初出場した。
右中間スタンドへの特大本塁打を含む2安打を放てば、四回には本塁へ滑り込むシーンも。痛めた右足首は問題なさそうだし、栗山監督は投手としての調整も始めると話している。投手としても開幕に間に合う可能性を指摘した新聞も中にはあるが、実際問題としてどうか。
大谷は昨季、シーズン途中で約2カ月間、野手に専念した。その間、ブルペンで投げ込んでいたにもかかわらず、先発として万全な状態で投げられるようになるのに数週間を要した。最初は先発して2イニング、次は中5日で5イニングを投げてから、ようやくソフトバンクとの首位決戦に臨んだ。
今回はまだ、本格的なブルペン投球すら始めていない。栗山監督は肩は出来ているので仕上がりは早いと話しているらしいが、投手にとって何より重要なのは下半身。右足首に不安を抱える大谷は、その下半身の鍛錬が十分ではない。
というか、大谷の右足首痛のもとになっている三角骨は、いわば遊離軟骨のようなもの。骨の位置によって一時的に痛みが治まることはあっても、手術で除去しない限り完治しない。つまり手術を見送った大谷は今季、常に右足首に不安を抱えながらプレーすることになる。