適応できるか? 米国でWBC日本代表が直面する「4つの壁」
「アリゾナで2試合組まれている。調整しながら疲労を抜くように。向こうは時差もあるし、気候も違う。アリゾナは暑くてロスは夜が寒い。選手がしっかり対応していかないといけない」
決勝トーナメントが行われるアメリカに飛び立った侍ジャパンの小久保監督が会見。現地での調整に頭を巡らせた。
1次、2次ラウンドは慣れ親しんだ東京で試合を行い6連勝したが、これからは戦いの場をアメリカに移す。代表戦士に立ちはだかる壁は少なくない。
■時差ボケと20度超の寒暖差
小久保監督の言う時差や気候はその一つ。練習試合を行うアリゾナ、決勝トーナメントが行われるロサンゼルスとの時差は共にマイナス16時間。16日夜に東京を出発し、現地には同日午後に到着する。同じ日をもう一日過ごすようなものだ。
例えば、チーム最年長で唯一のメジャーリーガーである青木(アストロズ)は2次ラウンドの勝ち抜けが決まった15日、「ルールだから仕方がないけど、(アメリカとの)時差との兼ね合いの中で、なんとか対応するしかなかった。日本が2次ラウンド1位通過で準決勝が1日後ろになったのはプラスだと思う。時差に慣れる意味でも、日程は空いた方がいい」と言っていた。