適応できるか? 米国でWBC日本代表が直面する「4つの壁」
時差ボケについては個人差はあるだろうが、過去の大会でも練習中に眠気が襲ってきたり、頭がボーッとするなどの対応に苦慮する選手がいた。
気候もガラッと変わる。最近の東京は最高気温が15度前後。夜は1ケタ台に下がる。まだ厚手のコートが欠かせないが、侍ジャパンが練習試合を行うために滞在するアリゾナは17日から3日連続で予想最高気温は37度。湿度は低く、“灼熱地獄”にさらされる。
■ロスの飛ばない球
心配なのは投手だ。乾燥すると指先にボールがかからず、ただでさえ滑りやすいWBC球は一層、滑りやすくなる。変化球の曲がりが悪くなり、しかも打球は飛ぶ。過去にはアリゾナ滞在中に指先の感覚が狂った投手陣も少なからずいた。
アリゾナから3日後、準決勝(現地21日)、決勝(22日)を戦うロサンゼルスは、打って変わって最高気温は平均15度前後の予想。夜は冷え込み、あいにくの雨予報が重なって試合は過酷な環境下で行われる可能性がある。
「一定の環境が保たれている東京ドームで戦ってきた日本にとって、決戦の場となるドジャースタジアムでは苦戦するかもしれない」