なぜ今? センバツ後に勇退の報徳学園・永田監督に聞いた
――保健体育教師としての仕事は忙しいのですか?
「週に17時間、授業を持っています。担任もしているんですよ。まあ、仕事の量や時間は他の教員と変わりません」
――教師との両立は大変ではありませんでしたか?
「僕自身は楽しかった。練習が休みの日は、進路相談で日本国中、あちこち飛び回ることもあった。でも、それを大変と思ったことはありませんでした。ただ、家族には迷惑をかけた。子供の授業参観や部活に一度も行けずじまいでしたから。娘は中学時代、バレーボール部だったんですが、最後の試合も行けなかった。その時に『お父さんは一度も来てくれなかったね』と言われたことは、いまだに心にグサリと刺さっています」