梨田監督も絶賛 打線爆発より価値ある楽天・岸孝之の好投
9日のロッテ戦で、チーム創設13年目にして初となる開幕3カード連続勝ち越しを決めた楽天。その記録以上に指揮官を喜ばせたのが、先発した岸孝之(32)の快投だった。
雨が降る中、6回4安打1失点。西武からFAで移籍し、開幕からフル回転を期待されながらも、インフルエンザで開幕投手を回避。「ホッとした」と胸をなで下ろした新エースを、梨田監督は「安心感、存在感が違う」と絶賛だった。
楽天は、2番から助っ人を3人並べる打線が好調。この日も開幕8試合で早くも4度目となる2ケタ安打を記録した。指揮官の起用が当たってはいるものの、言うまでもなく打線は水物だ。
梨田監督は近鉄を率いていた01年に、チーム防御率4・98でリーグワーストだったオンボロ投手陣を「イテマエ打線」でカバーし、リーグ優勝に導いた経験がある。しかし、チーム防御率最下位球団が優勝した例はその後、一度もない。01年の近鉄がいかにレアケースだったかは、梨田監督が誰よりも分かっている。
楽天のチーム防御率は3・89でリーグ5位。打線の好調より、岸の好投の方がはるかに心強い。