横手投げ1年 “85番目の男”楽天・高梨が新人白星一番乗り
指揮官の積極継投がラッキーボーイを生んだ。
6日のソフトバンク戦に勝って、開幕から2カード連続勝ち越しを決めた楽天。梨田監督は無安打投球ながら6四死球と荒れた先発の森を4回で降板させ、新人2人を含む5投手の継投でゲームをモノにした。
勝ち投手は2番手でマウンドに上がり、1回を2安打無失点で切り抜けた新人左腕の高梨雄平(24=JX-ENEOS、写真)。お立ち台で、「まさかこんなに早く勝ちがつくとは思わなかった。ビックリです」と話した高梨は、昨秋のドラフト9位で楽天に入団。全体では「85番目」の指名という(育成を除く)、“非エリート”である。
変則サイドスローから投げ込む切れ味鋭いスライダーを武器に開幕一軍に滑り込み、この日の白星はロッテの佐々木千隼と並んで新人一番乗り。外れ1位で史上最多の5球団が競合したエリートに肩を並べた。
高梨は横手投げに転向してまだ1年足らず。好調楽天に楽しみな新人が現れた。