3戦7安打で3連勝貢献 楽天今江は“母校PL廃部”が発奮材料
楽天開幕3連勝のヒーローは、開幕戦に続く特大の決勝弾を放ったペゲーロだが、この男の働きも見逃せない。
FA移籍2年目の今江年晶(33)である。この日も2安打を放ってチャンスメーク。開幕から3安打、2安打と絶好調で活発な打線の火付け役になっている。
ロッテから移籍した昨年は、89試合の出場で打率.281、3本塁打、23打点。左ふくらはぎ痛に左手骨挫傷などの故障もあって、2億円という高額年俸に見合う活躍はできなかった。
「昨季の借りを返すと意気込んでいるところへ、開幕前の3月29日に母校PL学園の野球部が大阪高野連に脱退届を提出するニュースがあった。PL野球部の事実上の完全消滅です。今江は01年のドラフト3巡目でロッテ入団が決まると、年明けに『PL学園47期の今江と申します。このたび、ロッテへの入団が決まりました。一生懸命がんばりますので、ご指導、よろしくお願いします』という年賀状を、プロ野球に関わる何十人ものPLのOBに出しています。母校に対しての思い入れが人一倍強いだけに、野球部消滅のショックを発奮材料に変え、今季を特別な一年にしようと考えているはずです」(球界関係者)
楽天の開幕3連勝は14年以来3年ぶり3度目。2番から助っ人外国人を並べる超攻撃的布陣を敷く今季の楽天にあって、6番に入る今江がこのまま好調を維持すれば開幕ダッシュも見えてくる。