好発進シンクロ日本 世界選手権はロシア打倒の大チャンス
新生シンクロ日本代表が順調な滑り出しだ。
海外勢も出場した30日のジャパン・オープン最終日は、チームのフリールーティン(FR)を行い、日本は93.2000点をマーク。28日のテクニカルルーティン(TR=91.5684点)と合わせて184.7684点で優勝した。同種目の大会4連覇を達成し、国際大会では3月のフレンチ・オープンに次いで2連勝。昨夏のリオ五輪金のロシア、銀の中国の2強が不在とはいえ、7月の世界選手権(ブダペスト)に向けて好スタートである。
■“絶対女王”が引退
リオではロシア、中国の後塵を拝したが、今回の世界選手権は2強に一矢報いる千載一遇のチャンスだ。両国ともナショナルチームの再編途中だからだ。
ロシアは、デュエット、チームを含め五輪で通算5個の金メダルを獲得したシンクロ界の絶対女王ナターリア・イシェンコ(31)が5日に引退を表明。20年東京五輪に向けて代表チームの若返りを進めており、リオ五輪のメンバーから一新するとみられている。今季は国際大会に出場していないため、実力は未知数。手足がすらりと長く、抜群のプロポーションの持ち主が揃うだけに決して侮れないものの、世界選手権には新チームの演技が未完成のままぶっつけ本番で登場する可能性もある。