ダル息切れ…6回2被弾3失点でメジャー通算50勝目ならず
今季好調だった日本人エース右腕が息切れである。レンジャーズ・ダルビッシュ有(30)が10日(日本時間11日)のパドレス戦に登板し、6回を2本塁打含む7安打3失点。先発投手として最低限の役割はこなしたが、メジャー通算50勝目と今季4勝目(2敗)はならなかった。
立ち上がりは球が高めに浮き、一回は3番の好打者マイヤーズに甘く入った直球を左翼スタンドに運ばれ先制を許す。同点に追い付いた直後の二回もピリッとしない。6番アイバーに高めの直球を捉えられてソロ本塁打を浴びるなど、2点を追加された。
今季は要所で踏みとどまり、最少失点で切り抜けてきたダル。四回には2死二塁から内野安打を許した。得点圏に走者を背負った場面で安打されるのは今季初めてのこと。結局、無失点で切り抜けたとはいえ、正捕手ルクロイとの呼吸が合わない場面もあるなど、勝負どころでの精彩を欠いた。
ダルは、リリーフ陣の台所事情が苦しいことから、この試合の前まで3戦連続で110球以上を投げていた。エースとして救援陣の負担を減らすべく、100球に達しても首脳陣に続投を志願してきたのだ。
開幕から1カ月以上、献身的な働きを見せてきたダルも、小休止といったところか。