右肩不安抱える錦織圭 全仏3回戦は若手成長株の韓国選手
結果だけ見れば楽勝だった。
錦織圭(27=世界ランク9位)が1日、テニスの全仏オープン2回戦でジェレミー・シャルディー(30=フランス=同74位)にストレート勝ち。2時間足らずで、3年連続となる3回戦進出を決めた。
「(試合の)内容はすごく良かった。(第3セットで)3-0から巻き返された以外は完璧だった。調子は良くなってきているし、次もしっかり準備したい」とは試合後の本人だが、その「次」に向けた不安材料があることも事実だ。
第3セット第3ゲームの後、メディカルタイムアウトを取り、上半身裸になって右肩付け根付近を治療。試合後の本人によれば「大会に入ってから」の痛みで、2日前の1回戦でもときおり押さえていた箇所だ。
体に不安を抱えているうえ、3回戦の相手の鄭現(21=韓国)は同67位ながら、若手の中で3指に入る成長株。いいフォアハンドを持っていて、錦織も高く評価している。
錦織は今季、自分より世界ランクが低い相手に取りこぼしが多い。アルゼンチン・オープンではドルゴポロフ(28=ウクライナ=同89位)、リオ・オープンではベルッシ(29=ブラジル=同61位)に敗れた。真っ向勝負で挑んでくる下位ランクの選手に足をすくわれる負の連鎖が続いている。
若手で勢いのある鄭現も、おそらく捨て身で向かってくるに違いない。