自己最多の5勝目 阪神・秋山を覚醒させた一軍の“永住権”

公開日: 更新日:

 勝ち星は2ケタに届きそうだ。

 阪神は先発秋山(26)が、7連勝と波に乗るオリックス打線に12安打を浴びながら要所を締め、8回2失点。自己最多となる5勝目(3敗)を挙げた。

「真っすぐで押そうと心がけた。気持ちを込めて投げられた」

 昨季まで7年で6勝の右腕が、今季は別人のような投球を見せている。覚醒した理由をあるOBがこう説明する。

「ファームではタイトルが取れるぐらいの投球をするのに、一軍でチャンスを与えられると、後がないというか、いつも自分を追い込んで投げていた。気持ちに余裕がないから腕も振れず、球も走らない。今年はオープン戦で結果を残しローテ入り。開幕後もベンチの信頼は厚く、今は二軍に落とされる心配がないので伸び伸び投げている。技術的には、188センチの長身から角度のあるボールを投げたいということで、右サイドが低くならないことを久保コーチから指導された。真っすぐに角度がつき、フォークやカーブも良くなった。今は藤浪が不振で二軍落ちしている。阪神にとって秋山の変身はうれしい誤算です」

 秋山は5勝目にも「まだ低い数字。もっと増やしていけるように頑張りたい」と語った。打線の援護があれば10勝はできる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続