稽古で醜態 強行出場前向き稀勢の里に「休む勇気を」の声

公開日: 更新日:

「強い横綱」の姿はそこにはなかった。

 30日に行われた二所ノ関一門の連合稽古。横綱稀勢の里(30)が、不甲斐ない相撲で周囲を落胆させたのだ。

 先場所初日に不覚を取った嘉風と三番稽古を行うも、翻弄されっぱなし。左を差せないと何も出来ず、後手に回る展開を強いられた。3月場所で負傷した左上半身が治りきっていないのか、左腕を使った時は顔をしかめる場面もあった。

 本人も終始、苛立った様子で、

「また明日、修正する」

 と報道陣にもロクに話そうとせず、帰りの車に乗り込んだ。

 本人は7月場所出場に前向きだが、相撲評論家の中澤潔氏は「潔く、休場すべきです」と、こう話す。

「横綱が本場所に出る以上は、ファンの期待に応えるのが義務。つまり、『横綱としての相撲』が取れなければ意味はありません。もし、稀勢の里が『横綱としての体面が……』という理由で休場しないのならば、それは思い違いもいいところ。横綱は成績にかかわらず、地位が降格することはない。休場して治療に専念することは、横綱に許された権利です。稀勢の里には、休む勇気を持って欲しい」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情