稀勢&高安「後援会」も悲鳴 相撲人気の狂騒いつまで続く

公開日: 更新日:

 これも相撲フィーバーの余波だ。

 5月31日、都内のホテルで伝達式を行い、大関昇進を果たした高安(27)。大関横綱問わず、過去の伝達式はすべて、力士が所属する部屋で行われてきた。それが1月の稀勢の里(30)の横綱昇進に続いて、「報道陣が多くて部屋に収納しきれない」という理由で、会場がホテルとなった。まさに前代未聞だ。

 田子ノ浦部屋勢の人気ぶりはこれにとどまらない。高安の出身地にある「高安土浦後援会」はこう言う。

「1月場所の時点で、会員は300人ほど。それが今は700人を超えるのではないか。これまでは入会届や名簿などの書類はボランティアで管理してきたが、まだまだ未処理の書類も多い。正直、処理しきれません(苦笑い)。稀勢の里関の牛久後援会も横綱昇進前は800人だったのが、今では1700人と聞いた。ウチの会員が増えたのも、その影響ですよ」

 牛久といえば稀勢の里の出身地だが、実際に住んでいたのは中学2年から卒業までの2年間。そこで「我こそは本当の出身地」と主張しているのが、牛久市に引っ越すまで2歳から住み続けていた隣の龍ケ崎市だ。牛久市に先んじて、龍ケ崎市が「市民栄誉賞」を横綱に授与したのも、両市の出身地争いと無関係ではないだろう。横綱の人気ぶりはこんなところにまで波及している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…