マエケン粘りの8勝目 5回1失点でローテ定着に一歩前進
ドジャース・前田健太(29)がローテーション定着に首の皮一枚でつながった。
19日(日本時間20日)のホワイトソックス戦に登板し五回を5安打1失点、1四球3三振で今季メジャー日本人投手トップとなる8勝目(4敗)を挙げ、チームの11連勝に貢献した。
この日の前田は初回、2番カブレラに内角を突いた直球を捉えられ一発を浴びたが、その後は、毎回のように走者を出しながらも、要所で踏みとどまり、追加点を許さない。五回には味方の拙守から1死一、二塁のピンチを背負ったが、動じることなく落ち着いたマウンドさばきで切り抜けた。チームは前半戦終盤から快進撃を続け、前日までで10連勝中。前田はナ・リーグ西地区で首位固めに入ったチームの勢いに乗せられるかのように好投を披露した。
この日の試合前、デーブ・ロバーツ監督は左足を痛めて故障者リスト(DL)入りしていた韓国人左腕の柳賢振(30)が週明けに復帰すると発表。柳が戦列に戻ることで先発は1人余るものの、指揮官は当面、6人でローテーションを回すと明かし、「ケンタ(前田)の次の登板はまだ決めてない。今日の(ホワイトソックス戦の)ピッチングを見て考える」と話した。
まずは指揮官を納得させた前田の登板は6人のローテーション通りなら、26日のツインズ戦、8月4日のメッツ戦と続く。後半戦の投球内容はポストシーズンの起用法に関わるため、先発定着を狙う前田にとっては踏ん張りどころだ。