今季ツアー未勝利 錦織の歯車狂わせたフェデラー戦の惜敗
仮に、憧れの人に勝って4大大会初優勝となれば、錦織にとってこれ以上の喜びはなかっただろう。
「チャンスが大きかっただけに敗戦のショックは想像以上に大きかったはずです。だから、次戦のアルゼンチン・オープン決勝で世界66位の選手にストレート負けしただけでなく、続くリオ・オープンも1回戦で世界76位に完敗です。この試合ではラケットを叩きつけて壊し、観客のブーイングを浴びた。気持ちをコントロールできなくなったのはこの頃からではないか」(前出の関係者)
今季はマリーとジョコビッチ(同4位)が不振。ランク上位の選手にとって全米OPはチャンス拡大だ。それでも錦織の「心技体」ではビッグタイトルを手にすることはできない。